ierib イエリブ FT-1-WC　 fiorentina sartoria trousers 表記サイズS 実寸ウエスト：約40cm 股上：約30cm 股下：約81cm ワタリ幅：約28cm 裾幅：約20cm カラーグレー系 状態10中9程 定価10万円程 「senza cintura」イタリア語で「ベルトレス」の仕様です。フィレンツェで多くのサルトリアがこの仕様のパンツを採用しているそうで、修行時代に感銘を受け、デザインに落とし込んだそうです。 前立ての被せ側についたボタン(風合いの良いココナッツボタンです)がアクセントになります。白のかんぬき止めもieribさんに特徴的なディテールで、随所を補強すると同時にデザイン上のメリハリ付けにも一役買っています。 パターン技術で可動域は確保されており、窮屈さを感じることはありません。パンツのラインは自然なカーブを描き、裾に向かうにつれ自然なドレープが入るように設計されています。 チェンジポケットも配されており、裏地は総裏で丁寧に袋縫いされています。着用すると不思議な気持ち良さがあります。さすがテーラー出身のデザイナーさんだけあり、見えない部分への拘りをとても強く感じます。見える部分よりもむしろ外から見えない部分にこそ真価があるのではないかと思える程。 所謂バナナシルエットなのですが、秀逸なのはバナナシルエットにしようとした訳ではなく、裾に溜まるようにパターンを考案した結果としてこの形になった、という点。こういう服作りのアプローチは、パターンを引けるデザイナーにしかありえません。 デザイナーとパターンナーが別々だと(多くのブランドがそうですが)まずデザインありきのパターンになります。そういうブランド、特にモードテイストの含まれるブランドだと独特のパターンの商品があったりして、それはそれで見た目には面白いのですが、それが着心地とか可動性の確保に生かされているかというとそうとも言えなかったりします。 そうすると、その独特の形っていうのが結局デザインのためのデザインに過ぎず、着用感は良くならないのに面倒な縫製仕様のために工賃が上がり、でも価格を上げると売れないので素材のランクを落とすという、お粗末な事になります。 その他back lashやユリウス 、incarnation、devoa等多数出品中