こちらはBuffet Cramponのヴィンテージサックス、S2アルトサックスです。 当時唯一クラシック用と銘打って開発されたBuffet Crampon社最上位機種、S1の廉価版(として開発されたのがS2)だと言われていますが実は違います。S1の代名詞ともいえる右手小指シーソーキィを採用せず現在のサックスと同じシステムを採用し、彫刻を施さないことで価格を抑えて実用性を極限まで追求した楽器で、それ以外の仕様は全てS1と同じものです。 現在のSenzoにあたるモデルといえますが、現行モデルには真鍮ラッカー仕上が存在しないので唯一無二のスペックと言えるでしょう。管体は綺麗な状態ですが、サムフックがYanagisawaのものに換装されています。 菊地麻利絵氏が選定/使用した、まさにオーケストラ向けの楽器です。丁寧に調整されており、サックスではありますがまさに木管楽器らしい優しい音色が魅力的です。