ミルキークイーンは、日本のお米の中でも特に粘りが強く、もちもちとした食感が特徴の低アミロース米です。農研機構（旧・農業技術研究機構）によってコシヒカリを元に開発された品種で、家庭用はもちろん、加工品やおにぎり、弁当用としても人気があります。 ⸻ 【ミルキークイーンの種子の特長】 1.低アミロース米（約9～12％） 　→ 通常のうるち米よりアミロース含有量が少ないため、粘りが非常に強く、冷めても硬くなりにくいです。 2.半透明の乳白色の玄米 　→ 白濁した見た目が名前の由来でもあります。 3.コシヒカリに近い食味 　→ コシヒカリよりもさらに柔らかく、もち米に近い口当たりです。 4.雑穀や古米とブレンドしても食味が良くなる 　→ 低アミロースの性質により、他のお米と混ぜても食味向上に貢献します。 ⸻ 【栽培上の注意点】 1.倒伏しやすい傾向がある 　→ 草丈がやや長めで、穂が重くなりやすいため、元肥を控えめにし、追肥で調整するのがコツです。 2.耐病性は標準レベル 　→ いもち病や紋枯病には特段強くないため、適切な防除対策（予防散布など）が必要です。 3.収穫期の見極めが重要 　→ 過熟になると品質が落ちるため、適期収穫を心がけることが品質保持につながります。 4.直播栽培にはやや不向き 　→ 移植栽培の方が管理しやすく、生育も安定します。 5.栽培地域の気候に注意 　→ 東北～関東甲信あたりでの栽培に適していますが、暖地でも栽培可能。ただし、高温登熟による品質低下には注意が必要です。