平成26年8月12日初版刊行 八幡書店 本の概要 『神相全編』は、<紫薇斗数><河洛理数><陳希夷導引術>の創始者でもある宋の時代の仙人・陳希夷が著した人相の秘伝書。およそ人相・観相・手相の学は『神相全編』に端を発し、この書なくしては、観相学も人相学も世に存在しなかったと評される原典中の原典である。徳川家光の時代に日本にも輸入された『神相全編』を熟読、自家薬籠中のものとし、観相家として一世を風靡したのが、かの水野南北であった。当初は漢文のままであり、誰でも読めるというものではなかったが、文化二年に石龍子法眼が返り点、送り仮名を付し、注記を加え、木版で上梓したのが『神相全編正義』である。弊社ではこれを新たに読み下し文として新組刊行することとした。 なお、現今の手相学は西洋輸入のものを敷衍したものが多く、『神相全編』の手相とは違いがある。そういう点でも本書はさまざまな研究材料を提供する貴重な資料といえよう。